SEEHOOTPhotographer / Director
Yoichi Onoda

hashimoto family

橋本(リエ)さんと初めて会ったのは、約2年前ほど。
ある雑紙の取材で、お宅のインテリアを撮影させてもらったのがきっかけだった。
1980年代に有名建築家が設計した団地、そこにお住まいのお宅がとても素敵だったこと、そしてなんとそこが僕の地元だったことにとても驚いた。

それからしばらくして、家族3人(メカにとても詳しい旦那のテツくん、サッカー少年のコタくん)の記念写真を撮影してほしいと言ってもらい(works内のportraitに載せてあります)、
その事がきっかけとなり、僕のHPを作ってもらったり、食事をご馳走になったりと(お世話になりっぱなしだけれども)とても仲良くさせていただいている。

去年の夏、そんな橋本一家にケイくんという、新しい家族、命が誕生した。
2度目の家族写真を撮影しがてら、みんなでお散歩したり、コタくんとサッカーやジェンガをして遊んだり、またまたご飯をご馳走になったり、たった半日だったけれど、一緒に過ごして感じたことがある。

それは、月並みな言い方だけれども、子供は宝なんだということ。
もともと橋本一家は、リエさんのプラスなオーラ、テツくんの不思議な雰囲気、コタくんの元気さで溢れかえっていたけれど、そこになんとも言えない癒しが加わっていた。
ケイくんがいるだけで、勝手に頬がゆるんでしまう、そんな感じだ。
そしてケイくんもまた、優しい両親、お兄ちゃんに支えられ、幸せそうだった。
この家に生まれてきて、本当に嬉しい、そんな表情をしていた。

この子は、きっと素直でいい子になるんだろうなぁ。

思えば僕自身、両親に何不自由なく育ててもらい、今こうしてカメラマンという、ある種特殊な仕事をさせてもらっている。
親の理解、支えがなければ、いつでも挫折出来たし、簡単に道を諦めていただろう。
僕の両親や橋本さんがそうであるように、いつか、もし自分の子供がうまれたら、その子がこの家に生まれてきて良かった、そう思える大人になっていたい。
そんな気持ちにさせてくれた、貴重な一日だった。