2019年の夏の日、ある一通のメールが届きました。

そのメールには、こう書かれていました。
日本出身、ハワイ在住のジュエリー作家であること、
これから自社のスタジオを構えるにあたり、
WEB SITEやリーフレット用のジュエリーの撮影を考えていて、
僕に撮影をお願いできないか、相談したいという事でした。

その後、日本に一時帰国されるタイミングで、
一度お会いしましょうということになり、
約１ヶ月後に横浜沿線の駅前のコーヒー屋さんで待ち合わせをしました。

言い方は良くないかもしれませんが、
海外の全然知らない方からのメールで、
最初は疑心暗鬼だったものの、
実際にお会いしてみると、
とても素敵な方で、
是非お仕事させてくださいとお伝えしたのを覚えています。

naturemetalworksとは、
その名の通り、
トミさんが暮らすハワイや旅先で出会った、
自然に咲く植物をモチーフに、
シルバーやゴールドプレートで形作った、
アクセサリーブランドです。

コーヒー屋さんでの簡単なご挨拶、
打ち合わせをした後、
トミさんはハワイへ帰国され、
その後の撮影イメージの擦り合わせはメールで行い、
実際の撮影はハワイ、日本間でのリモートで行いました。

撮影場所は、何処か特定できないような自然な場所を選び、
デジタルではなく、
フィルムの質感が好きとのことで、ペンタックス67で撮影いたしました。

無事に撮影を終了し、写真の仕上がりにも喜んでいただき、
次は実際にハワイのスタジオで、
撮影や写真展をやりましょうと話をしている最中に、
世界はパンデミックに襲われてしまいました。

その後約２年の間、ほぼ連絡を取れていなかったのですが、
僕が三浦にgalleryを作ったことを知ってくれて、
今度３年ぶりに日本に帰国するタイミングで、
naguで展示会をしたいとご連絡をいただきました。

まだ始まったばかりの、
三浦半島の先っぽにあるギャラリーなので、
本当に頑張らないとお客さんは来てくれないのですが、
それでも良いですか？
そんな僕たちの心配をよそに、
幼少期に父親に連れられて美味しいお魚を食べた、
思い出深い三浦でぜひ展示会をやりたいと、
とても楽しみにしてくださいました。

今回、トミさんが日本に滞在される期間での
展示になるので、４日間（既に二日間を終えてしまいました。）
だけの展示会になってしまうのですが、
普段はハワイでしか出会える事のない、
とても素敵なジュエリーブランド、
そして素敵なTomiさんに出会える、
貴重な機会になっています。
来週、お時間合う方は、ぜひお越しいただけると嬉しいです。

Nature Metal Works( @naturemetalworks )

minimum / maximum

［ 会期 ］
6月25日（土）　12:00-18:00
6月26日（日）　12:00-18:00
7月2日（土）　 12:00-18:00
7月3日（日） 　12:00-18:00

道に咲く野草、庭に咲く花、木の下に落ちている種や実など、身近な植物のありのままを形にし、気づけば１００種類以上の植物のパーツを作っていました。
具象的な作品を作り続けていると、フォルムだけを残した、ミニマムなデザインにも挑戦してみたくなります。
線だけで植物をデザインして、ダイカットでパーツを作る。シンプルな表現の難しさを感じながらも、葉のピアスやチェーン、水の輪の指輪とペンダントなどが完成しました。

ミニマムとマキシマム、両方に挑戦しているうちに、双方は対極にあるようで、実は同じ延長線上にある自然の姿が見えてきたような気がしてきました。

今回の作品展は、ありのままの自然をモチーフにした作品と、削ぎ取られたシンプルなデザインの作品を一緒に展示いたします。
それぞれから自然を身近に感じていただけたら幸いです。

Close to nature, close to the heart

Nature Metal Works

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■ Profile
Tomi Bratland
横浜生まれ。
Nature Metal Works 主宰
主な仕事 パリ・ボンマルシェ内ジュエリーアーティストコーナー展示、ミナ ペルホネン きものまわりのアクセサリー制作、無印良品 コンセプトブック作品制作。 マサチューセッツ・Mobilia Gallery展示、銀座・石川画廊展示、ほか作品展多数。３年前よりハワイ・ホノルル美術館隣りでジュエリースタジオNature Metal Worksをスタート。8月には自身のスタジオにてKris Gotoさんとのコラボ展示を開催予定。

■comment
この度、ご縁がありgallery naguにて作品展を開催することとなりました。
三浦半島は子供の頃、父に連れられよく訪れた場所です。
美味しい魚をいただいたことなどを思い出し、とても懐かしい気持ちになりました。

gallery naguは、訪れた人の心に陽を差す場所のように感じております。
今回、自分の作品をこの光の下で見ていただけることをとても嬉しく思っております。